皆様、新年あけましておめでとうございます。

昨年５月に新型コロナの感染症法の分類が２類から５類に変わったことにより、大幅に規制が緩和され、

世の中がコロナ禍の前の状態に戻りつつあります。ただし、医療・福祉機関はそう一足飛びにはいかず、

感染状況を注視しながら模索している段階と言えます。以前に戻るにはもう少し時間がかかりそうです。

今年は「辰年（たつどし）」です。動物にあてはめると龍（竜）です。十二支の中で唯一の架空の生き物ですが、

中国では非常に縁起の良い神聖な生き物とされ、権力を意味する動物とされています。昇り龍などに描かれるように、

辰年は勢いよく活気あふれる年になると言われています。毎年のことですが、当センターもこの干支にあやかり、

上昇し勢いを増しながら、ぐんぐんと成長していく年にしていきたいと思います。

今年は10月1日に記念すべき創立30周年を迎えます。全国的には既に50周年を迎える施設もみられており、

当センターは割と近代の施設と言えるかもしれません。開設当時と現在は重症心身障害児者を取り巻く環境も

大きく変わっています。そう意味では、改めて30年を振り返り、当センターの存在意義を問いかけながら、

原点に立ち戻り、新たな出発を迎える契機にしたいと思います。

本年もよろしくお願い申し上げます。

くまもと江津湖療育医療センター　施設長　木下　裕俊